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2021年8月某日。
拙者はとある神社を訪れていた。
神社でいつも願うのは、家族や親しい人たちの健康と、今の静かな暮らしを続けられますように…というありきたりな願いだ。
だが今回は違った。
これまで一度も願ったことのなかった願いを、言ってみようと参ったのだ。
こんな願いを神が聞き入れてくれるはずがない、それは最初から分かっている。
しかしその願いは拙者がずっと心に抱いてきた願い、言うなれば夢だ。
夢は叶えるもの。
叶えるには、行動するしかない。
拙者はいつもより多めのお賽銭を投げ入れ、心の言葉を口に出して言った。
「連戦…連勝!」
ふう…よし次だ。
この神社にはお参りできる場所が複数あるので、拙者は少しも迷うことなく、次々にお賽銭を投げ入れて言った。
「連戦…連勝!」
「連戦…連勝!」
「全戦…全勝!」
ひとりで孤独の中、どれだけ願っても叶わなかった夢を今こそ、神に祈ろう。
拙者は全身全霊で願い、高まる気持ちを抑えながら、戦いの場へと赴いた。
さぁ…連戦連勝だ!
『海物語IN沖縄5』との戦い
まず戦いを挑んだのは『沖海5』
海シリーズ大好きな拙者だけど、この機種はまだおもしろい展開になったことがあまりない。
だが今日こそはやらせてもらう。
参りに参った成果、今こそ発揮してくれようぞ!
連戦…連勝!
きたあああああ!
投資10,500両ほど使ったところで、2R確変『エイサー祭』に当選。
興奮したせいで打つのを忘れ、2R分の出玉を取れなかったミスはあったものの、ここからがスタート地点。
いざ、参る!
ラッキーではねえええ!
あっさり2の単発図柄で当たり、ラウンド中の昇格もなしで120回転の時短に突入。
しかし、海は時短に入ってもこっそり確変だったりすることもあるし、引き戻しにも期待できる。
まだまだこれからだ!
それにしても…今作の『ハイビスカスモード』は何かが違う気がする。
沖海5はそれなりに打っていて、ほぼハイビスカスモードで打っているが、ボタンゲーになっている気がするのは拙者だけだろうか。
たとえボタンが出なくても、さりげなくビスカスがチカチカ光って当たっていた前作とは違い、今のところボタンが出ずに当たることがほぼない。
ボタン出現時にしても、前作では押す前からチカチカ光ることも多く、どこでビスカスが光るか分からないのが楽しくて打っていたのだが…。
今作では、ボタンを押す前にチカッたことが一度もない。
まだそこまで打っていないから、見ていないだけなのだろうか。
ううむ、考えても仕方ない。
とにかく頼む、早く光ってくれ!
時短を回すこと96回転目、夕方背景からボタンが出現。
ビスカスも光っていないし、そんなにアツそうな演出も絡んでいないので、拙者は特に期待もせずにボタンを押した。
アトレぇええイユ!?(当たった!?)
まさか当たるとは思ってなかったので、拙者はびっくりして思わず叫んだ。
こんなんで当たるとは、海め、なんとかわいいやつよ。
またもや単発絵柄だったのは残念だが、次こそ亀やエビを揃えてみせよう。
連戦…連勝!
……時短終了。
その後、出玉をすべて使うも当たらず追加投資するも、336回転ほど回したところで拙者は静かに席を立ち、つぶやいた。
「連戦…連勝?」
12,000両
『ギンギラパラダイス夢幻カーニバル319ver.』との戦い
次に戦いを挑んだのは、『ギンパラ夢幻カーニバル319ver.』
『カーニバルRush』に突入すれば継続率約85%で10R比率が75%という、まさに連戦連勝のためにあるような機種だ。
沖海5では負けてしまったが、今日という一日単位で勝てればそれすなわち勝利。
さぁここからが本番だ!
き、きたああああ!
投資10,000両ほどで初回大当たりを引き、電サポ30回転+残保留4個の『ギンギラタイム』へ突入。
ここで当たりを引ければRush突入となるが…いや、引いてみせる!
おおおおおおい!
リーチすらかからず、『ギンギラタイム』があっけなく終了。
こうなってしまっては再び初回大当たりを目指すしかない。
次こそ…次こそは…!
うおおおおお!
先程の出玉を使い切り、さらに5,000両ほど投資したところで再び初回大当たりを引き『ギンギラタイム』に突入。
今度こそは当ててみせる!
ずらぁああああ!
なぜRushに入らぬ!?
このままでは連戦連勝どころか、戦う意志を喪失してしまうではないか!
そう思いながらも、拙者は込み上げるものをグッと抑え、この戦場を突き進む決心をした。
勝つためには…
戦わねばならぬ!
でぇりゃああああ!
さらに8,000両ほど追加したところで、またもや『ギンギラタイム』に突入。
今日は初当たりの波がきておる。
3度目の正直と言うが、今度こそは絶対に突入させてみせる!
ぜぇえええっさあああああ!
26回転目でついに大当たりを引き、それがしかも10R!
ついにきた…。
85%継続の『夢幻カーニバル』突入で、今日は連戦連戦じゃああああああ!
カモンカーニバル!
いつもの静かな海もいいが、カーニバルな海もやはりたまらんのぅ。
さぁ、今こそ祝杯をあげよ!
Vの嵐を、終わらないお祭りの夜を…そして連戦連勝を呼び込むのだあああ!
……。
…◯ねえええええい!
『夢幻カーニバル』って夢が幻に終わるお祭りのことですかなんなのそれバカバカバカバカあああああああ!
拙者にも…踊らせてよ…。
その後、出玉をすべて使い切るも再び当たることはなく、拙者は少しばかり肩を落としながら席を立ち、つぶやいた。
「神様なんていないやい…」
35,000両
スロット『南国物語』との戦い
気が付けば、拙者はスロット『南国物語』に座っていた。
もしかしたら、ハンドルをヒネるだけの戦いに嫌気がさしたのかもしれない。
そうだ。
戦い方を変えてみれば、戦況を覆すこともできるかもしれない。
神はいないかもしれないが…本来勝利は自分の手で掴むものだ。
そうだ!
誰に頼ることもなく、拙者は自分のこの手で勝利をもぎ取ってみせる!
さぁいざ尋常に、勝負!
まずは投資14,000両でレギュラー。
この機種は基本レギュラーだが、その後の32G間で再びボーナス当選にすれば、約80%でボーナス(BIG比率多め)がループする『蝶ときめきゾーン』に突入する。
簡単に言えば先程の『ギンパラ』と同じような仕様だ。
レギュラーの消化が終わり、ここで32Gまでにボーナスを引ければ『蝶ときめきゾーン』に突入…。
拙者は気合いを込めて、1G1G大事にレバーを叩いた。
いるいるいる…!
なんと29G目で蝶が舞い、BIGに当選したところで拙者は確信した。
神がいないなどとつぶやいてしまったが…神はレバーを叩くこの左手に宿っているのだと。
さぁ…ここからが本番だ!
勝負勝負うううう!
BIGを消化し、背景が夕方の『蝶ときめきゾーン』に突入。
ここからなんとBIGが4連し、800枚強のコインをゲット!
この調子で連チャンすれば、投資分を回収できるかもしれない!
しかし…。
スッと静かに32Gを通過し、『蝶ときめきゾーン』が終了。
引き戻しがあるかもしれない、との期待を込めてしばらく回すも当たらず、336Gまで回したところで拙者は席を立ってつぶやいた。
「左手の神様が…逃げちゃった」
49,000両
スロット『バイオ7』との戦い
残り500枚ほどのコインを握りしめ、拙者はスロット『バイオ7』に座っていた。
この機種はチャンスゾーン『クライマックスバトル』を突破しないとATに入らないうえ、運良くATに突入しても、6号機ゆえにMAX 2,400枚…。
がんばれても負けるのは確定しているというのに…なぜこの台に座ったのだろう。
拙者は神様の逃げた左手を見つめながら、自分に言い聞かせた。
「希望を捨てるな!捨てた時点で負けなのは分かっているはずだ!まずはMAX2,400枚取って、すぐ当たってMAX取れば勝利できるんだ!だから気合いを入れろ!」
分かったよ…拙者。
いざ、最後の勝負に参る…!
う、うおおおおお!
647回転という天井間近なところでついに『クライマックスバトル』に突入。
手持ちのコインも尽き、追加で5,000両ほど投資してしまったが、拙者はまだ諦めない!
2つのステージを突破してATに突入し、MAXをもぎ取ってやる!!
せっりゃあああああ!
速攻で1stステージ突破!
あとひとつ突破すれば念願のATだやぁああああってやるぜえええええ!
さぁいくぞエヴリン!
トドメの一撃をくれてやる!
ムリデッス☆
エヴリンにトドメの一撃を喰らい、拙者は天を仰ぎながら席を立ってつぶやいた。
「神様のいじわる…」
そして拙者は、肩を落としながら戦いの場をあとにしたのだった。
総投資▶︎54,000両
回収▶︎0両
収支▶︎-54,000両